Philosophy

地域に愛される音楽祭の開催を

鶴居村をはじめ釧路地域全体では、年々人口が減少し過疎化が進行しています。こうした影響等もあり、都市部のように本格的なクラシックの音楽演奏を聴く機会は限られており、地域住民にとって生の演奏を聴く機会そのものが貴重となっています。

そのため音楽を愛する人をはじめ、この地域に住む人たちが音楽を楽しむことができる場を提供することが大切であると考えました。

この鶴居の地で、本格的な音楽演奏を聴くことのできる機会を設けることで、地域住民が音楽に触れる楽しさを実感できるとともに、訪れる演奏家たちにも、他では味わうことのできない特別な体験を提供できる音楽祭を企画したいと考えています。

この音楽祭は、地域に音楽の文化を根付かせるとともに、演奏家と地域住民、そして音楽を愛する人々が一堂に会し、共に音楽を楽しむ貴重なひとときを作り出すことを目指しています。

音楽祭の理念

Music Director

音楽監督

石川 征太郎

指揮

石川 征太郎

Seitaro Ishikawa

Profile

1985年生まれ、東京都出身、鶴居村在住、鶴居中学校吹奏楽部の民間指導員を務める。

東京藝術大学音楽学部指揮科、ロベルト・シューマン音楽大学デュッセルドルフ校指揮科卒業および同大学院修了。

藝大卒業時にアカンサス音楽賞受賞。2011、2012年度ロームミュージックファンデーション奨学生。2016年第1回フェリックス・メンデルスゾーン国際指揮者コンクール第2位受賞。

レパートリーは、バロックから現代音楽まで幅広く、国内外で新作初演も積極的に行なっている。2016年サントリー芸術財団サマーフェスティバル国際作曲家委嘱シリーズ<カイヤ・サーリアホ>に出演。2018年には、ハンブルク州立劇場にて、ペーター・ルジッカのオペラ「ベンヤミン」の副指揮を努め、世界初演の成功に貢献するなど国内外で幅広く活躍している。

Message

東京藝術大学を卒業後、ドイツで指揮を学び、2019年に帰国してから本格的に音楽活動をはじめましたが、思いもよらぬ新型コロナウイルスの影響により、多くの演奏の機会を失いました。そんな中、自然に触れ合いたいと考え道東を訪れたところ、鶴居村という素晴らしい地域に偶然出会いました。鶴居村の人々の温かさや自然の豊かさの中で、「この土地なら、大自然に囲まれ、感性を磨きながら音楽活動ができ、地域のために何かできるかもしれない」と感じ、移住を決意しました。

そうした中、2023年に地域の皆様のご理解を得て、鶴居村で初となる音楽祭を開催することができました。2回目の開催となった2024年には、これまで私が指揮してきたオーケストラメンバーとともにスペシャルオーケストラを結成し、音楽を通じてこの地域の多くの方々に喜んでいただいたことは、私にとって大変意義深いものでした。

これからも、「地域に愛される音楽祭の開催を」テーマに、本音楽祭の開催を企画していきますので、ご期待いただけますと幸いです。

Legacy

師の想いを、この鶴居の地で

ゲルハルト・ボッセ

ゲルハルト・ボッセ

日本クラシック界の発展に大きな影響を与えたドイツの指揮者ゲルハルト・ボッセ氏。

石川征太郎氏は、彼の最後の弟子として多くのことを受け継いでいます。

1980年、ボッセ氏は霧島国際音楽祭を創設しました。

今や世界中の著名な演奏家が集まる、日本有数の音楽祭として知られています。

師が自然豊かな南の地で創った音楽祭と対をなすように、

石川征太郎氏は、北の大地で鶴居村音楽祭をはじめました。

師匠の想いを受け継ぎ、タンチョウのように未来へと羽ばたきます。

Artists

協力アーティスト

鶴居村音楽祭実行委員会では、地域に愛され、鶴居村らしい音楽祭を開催したいとの思いから、村内在住の指揮者「石川征太郎」氏を音楽監督に迎え、その思いに賛同していただいた3名の音楽家の方に、初開催時からアーティストとしてご協力いただいております。

成田 達輝

ヴァイオリン

成田 達輝

Tatsuki Narita

ロン=ティボー国際コンクール(2010)で第2位およびSASEM著作権協会賞受賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール(2012)にて第2位およびイザイ賞受賞。その超絶技巧と詩情豊かな音楽性に「パガニーニの再来」とフランス紙で評された。

著名指揮者および国内外のオーケストラと多数共演し高い評価を得るとともに、リサイタルやジャンルにこだわらない様々なアーティストとの室内楽においても圧倒的なテクニックと多彩な表現力を披露している。

現代作曲家とのコラボレーションも積極的に行っており、2022年9月には坂本龍一のプライベート録音に参加し「ソナタ」等を演奏。

使用楽器は、A.ストラディヴァリ黄金期の「Tartini」1711年製(宗次コレクションより貸与)。

上村 文乃

チェロ

上村 文乃

Ayano Kamimura

桐朋学園大学ソリストディプロマコース卒業後、ハンブルク音楽演劇大学、バーゼル音楽院、スコラカントゥルムバーゼル(古楽科)に留学。

日本音楽コンクール第2位、イタリアトレヴィーゾ国際音楽コンクール、インディアナポリス国際バロックコンクール優勝など入賞歴多数。第23回ホテルオークラ音楽賞受賞、

国内外のオーケストラとの共演や霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、チェロビエンナーレアムステルダム等の音楽祭に出演。バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとしても活躍中。ピリオド楽器を用いた歴史的演奏法にも取り組み、活躍の場を広げている。2024年2月第22回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。

中野 翔太

ピアノ

中野 翔太

Shota Nakano

1999年よりジュリアード音楽院プレ・カレッジに留学し、同音楽院を経て2009年に大学院を卒業。第15回出光音楽賞を受賞。デュトワ指揮/NHK交響楽団、小林研一郎指揮/読売日本交響楽団、小澤征爾指揮/ウィーン・フィルなど、国内外の著名な指揮者・オーケストラと共演。近年はカーチュン・ウォン指揮/日本フィルと坂本龍一『地中海のテーマ』を共演し絶賛され、その一方でリサイタルや室内楽にも積極的に取り組んでいる。圧倒的な技術に裏打ちされた豊かな表現力と透明な音色が高く評価され、クラシックを基盤に作曲・編曲・ジャズ演奏など多彩な活動を展開。

2021年・2023年には浜松国際ピアノアカデミー講師を務め、後進の指導にも力を注いでいる。東京音楽大学非常勤講師。